Scalaは2003年に開発された言語です。C言語やCOBALなどと比べて比較的新しい言語であるため、そのプログラマもあまり多くありません。Scalaはオブジェクト指向言語でありながらも、関数型プログラミングができるという、両方の特徴を持ったハイブリッドな言語です。また、Javaとの互換性もあり、非同期処理や並列・分散処理などを扱うこともできます。COBALやBASICなどのような高級言語であれば、歴史も古いため、扱ったことがある、という管理職の方も多くいると思います。
ところが、ScalaはJavaとの互換性があるほどの高級言語ですが、基本はC++のようなオブジェクト指向言語であり、COBOLのような手続き型言語に慣れ親しんだ管理職の方にはややハードルが高い言語です。また、単純に新しい言語であり、”なじみがない”ということもいえると思います。しかし、いくら最新のプログラミング言語であると言っても、仕様設計やマニュアルなど、ドキュメントの整備は今までの言語と何ら変わりありません。
たとえプログラムそのものが理解できないとしても、機能仕様書やテスト結果などのドキュメントなら内容を把握することができ、問題点や疑問点を指摘することができます。ドキュメントどおりに実装できていないとすれば、それは言語の問題ではなく、プログラムの問題、あるいはドキュメントの問題であり、プログラマ側の問題だと言えるからです。